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中国深〓発テニスモロモロ 中国深〓に単身赴任中の四十路男性のテニスを始めとする日常をお送りします

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1993年誕生---scene2---

1993年7月も下旬に指しかかろうとしているのにその日もどんよりと曇っていて少し肌寒い朝だった。

間もなく電話が鳴り受話器を取ると
「もうすぐ生まれそうなんですって、病院に来られますか?」
と嫁の母親からの電話だった。
「分かりました。すぐに行きます。」
と返事をして受話器を置いて病院にいく用意をした。
時計を見ると6時半を少し回っていたところだった。

家から車で20分くらいの所に病院はあった。
まだ、朝早いせいだか車もあまり通っていなかったので15分も掛からずに病院に到着することができた。普段なら駐車場所を探すのも困難だが今日は駐車場もガラガラですんなり車を置くことが出来た。

病院に着くと義父と義母がいた。義母から
「もう分娩室に入ったみたいですよ。もうすぐですね」
「そうですね・・・。」

もともと義母とは会話こそすれ、当時は社交辞令的な会話が多かったことや初めて父親になることの期待と不安でそれほど会話が弾まなかった。
30分ほどすると義母は
「もう少し時間が掛かりそうだから一旦家に戻ります。」
と言って病院を後にした。
私と義父は分娩室そばの待合席に腰をかけてその瞬間を待っていた。

病院到着から1時間ほど経過した。何となく寝不足もあり、少しボーっと仕掛けた頃に分娩室の方から一人の看護師が赤ちゃんを抱えて座っている私と義父の横を通っていった。
私たちに声をかける様子も無く新生児室へ運んで行ったところをみると
「うちの子ではなさそうですね。」と私
「うん。そうみたいだね」と義父
時計を見ると8時15分だった。
一人息子 | 投稿者 費特勅 19:24 | コメント(0)| トラックバック(0)
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